もし日本語教師がアラビア語を勉強したら
日本語教師とは語学のプロ(のはず)。そんなプロ(の駆け出し)が語学に挑戦したら、どうなる?をテーマに始めたブログも、アラビア語学習編、ヨルダン生活編を経て、日本生活復帰編に突入します!

勉強会メモ:プロフィシエンシー重視の日本語教育


上智大学で開催された「プロフィシエンシー重視の日本語教授法by嶋田和子先生)に行ってきました。
「プロフィシエンシー」って何?
と、思いますが、いろいろな解釈があるようです。
「熟達度」や「実生活で効果的に適切に言語を使うことができる」や「文法の知識だけでなく、総合的に言語を運用できる能力」など、いろんな意味があるのでカタカナで「プロフィシエンシー」と呼ぶそうです。

この「プロフィシエンシー」を重視して作った教科書が「できる日本語」シリーズ。
(アルクHP「日本語の教科書「できる日本語」がよくわかる!」)

確かに「文法はわかるけど、話せない」「相手が何を言っているのかわからないので、答えることができない」などなど、自分が外国語を勉強しているときに感じませんか?
日本語を教えていても同じことがあります。


私もとにかく新しい言葉の意味を教えて、文法のルールを教えて、練習して、教科書に載っている決められた会話の一部を入れ替える練習をして...というやり方で教えていました。
とにかく教科書に載っているものを全部網羅せねば!そんな脅迫感にかられていたなあ...と思います。

でも、教科書を教えて文法を覚えたとして、何ができるのか?
教室の外で日本語を使って人と話すことができるのか??

それは大いに謎です。

自分のことを振り返ると、アラビア語の教科書を独学で勉強して、通じたのは自己紹介と挨拶ぐらいです。
現実の会話は単語でしか通じませんでした。
というか今も通じません。
通じるのは、単語での会話や日本語ができる相手に対して日本語半分、アラビア語半分の会話だからです。
(ああ、悔しい。。。)

と、まあアラビア語の話はさておき、教科書だけだと外で通じるのはやっぱり難しい。
でも教室の中で勉強は必要。では、どんな勉強をしたら実際に使えるようになるのか?
そして使えるだけではなく、どうしたら日本語を使って他人とつながることができるのか??

冒頭の「できる日本語」シリーズが大切にしていることを嶋田先生がおっしゃっていましたので以下引用します。
◆学習者の「気づき」
◆自律的な学び
◆「引き出し」づくり
◆「固まり」で話すこと
◆学習者の「達成感」
◆(教師も学習者も)ともに学ぶこと
◆スパイラル展開
◆キャリア(=人生)デザインという観点
◇教室をコミュニティにする。外のコミュニティをつなげる。
◇「自らの声」を発することを大切にし、「対話力」アップを目指す。

おう、書き出したらけっこう長かった。。。

私は「外のコミュニティをつなげる」というポイントに「は!」としました。
今教えている学校でもかつての日本語教師研修同じことを言われてきたからです。
何も地域活動に貢献しよう!街にでかけよう!と言っているのではなく、外で実際に起こりうる会話を使って練習しましょう。実践しましょう。ということです。
教室を出てからも教えた言葉が口から出るように。そして人と会話をして新しい関係を作れるように。

他にも書きたいことはたくさんありますが、とにかく日本語を教えるってことは、日本語を通して新しい世界、価値観、そして自分自身も再発見できる...いろんな可能性があるんだな、と再確認しました。


私も学習者もわくわくするような時間を作っていきたいです。
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