もし日本語教師がアラビア語を勉強したら
日本語教師とは語学のプロ(のはず)。そんなプロ(の駆け出し)が語学に挑戦したら、どうなる?をテーマに始めたブログも、アラビア語学習編、ヨルダン生活編を経て、日本生活復帰編に突入します!

会話クラブ 第9回:大学と教育

最近、落ち込むことがいろいろあって、会話クラブの告知が遅れた結果、今回の参加者は3人!+わたしだけ!!

ほんと、、、やればやっただけ。やらなければやらなかっただけですね。
反省。

(デモ毎回日本人ニ来テモラウノモ大変ナンダヨネー・・・と、言い訳)


気を取り直して、今回のテーマは「大学と教育」。
これも学習者からのリクエストです。

前回も書きましたが、ヨルダンには「タウジーヒ」という制度があります。
前回、タウジーヒ=テスト、と書きましたが、今日聞いた話しによると、高校最後の年を「タウジーヒ」と言うそうです。そしてその時に夏と冬に2回テストを受けて、その結果によって申し込める大学が変わるそうです。

タウジーヒの結果、定められた点数の人しか申し込めないので、ずいぶん公平だなあ・・・と、思ったのですが、いやいやいやいや、そう簡単にはいきません。

たとえばタウジーヒの結果で申し込める大学が決まる、というのが原則ですが、点数が多少足りない場合に授業料を2倍払うと多少点数が足りなくてもその専門を学べるシステムがあるそうです。

それがムアージ


ヨルダンにおける大学の授業料はは1時間にいくら、というシステムです。
例えば、某大学の英語は1時間80JD(1万円弱)だそうです。それが週に3日あるので、1学期(約4ヶ月)の英語1科目の授業料は240JD(約2万5千円)となるわけです。
これがムアージだと480JD(約5万円)。

このムアージに対して、本来の決められた以上の点数をタウジーヒで取って、その結果その専門を学んでいる人のことをタナーフスというそうです。

大学、専門によっても違いますが、某大学の某学科の状況は、タナーフス25%、ムアージ50%だそうです。
つまり点数足りない分をお金で補っている人が約半分!!
なんじゃそりゃー。
当然人気の専門(工学、医学)ではムアージが大量にいるそうです。

ちなみにムアージができるのも制限があります。たとえいくらお金を払おうと、数十点の差はカバーできないそうです。十点前後ぐらいがお金で買える範囲だそうですが・・・でもやっぱりずるいですよね。


さらにヨルダンにはコネもたくさんあるそうです。コネはアラビア語で「ワースタ」と言って、「ビタミンワーウ」とか言われています。
学長の息子、とか、親戚、とか・・・まあ、そんなかんじですね。
そのビタミンワーウがあれば、タウジーヒの点もごまかし放題。学費も払わなくていいそうです。

でも、そんなの恥ずかしくってできないよね?
と言ったら、
「むしろ自慢している人もいます」
とのこと。

使えるコネがあることを自慢している・・・??うーん。そう言う人もいるんですね。
もちろん全員だとは思いませんが。

他にも地方に行けばタウジーヒでもカンニングし放題だとか、地方には特別に点数が低くても人気の専門が学べる制度があるだとか・・・問題はたくさんあるそうです。

不思議なのは、そういうずるいことが横行していて、みんなそのことを知っているのに、なんで誰も何も言わないのか。
学習者曰く、「デモをしたて大きな事件になったら政府はその時だけ動きます。でもまた同じです」とのこと。
根本的解決につなげるのは難しいのでそのままってこと・・・???

他にもいろいろな話しを聞きましたが、あまり過激なことを話していると思われると、会話クラブの存続が危ぶまれるので今日はこのへんで。
いろんな矛盾を抱えながらもみんな真面目にがんばって生きているんだ!!
そうだ、そうなんだ!!

どんなときも日はまた昇る。
ヨルダンの教育に、幸あれ・・・。

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