もし日本語教師がアラビア語を勉強したら

日本語教師とは語学のプロ(のはず)。そんなプロ(の駆け出し)が語学に挑戦したら、どうなる?をテーマに始めたブログも、アラビア語学習編、ヨルダン生活編、日本生活復帰編を経て、大学院編に突入します!

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先輩たちの言葉 日本人でよかった

わたしは日本語教師という立場でヨルダンにいますが、正式身分はボランティアです。
ヨルダンには私以外にもボランティアがたくさんいます。
パレスチナ難民キャンプの先生(体育、音楽、美術)や幼児教育、環境教育、水質検査・・・などなど、職種は様々です。

ボランティアの活動期間は2年。約3ヶ月毎に新しいボランティアがヨルダンにやってきます。
ということは、3ヶ月毎に任期を終えたボランティアが帰ります。

このブログは日本語教育のことだけ書くためにつくったのですが、まあ少し考えるところがあるので今回はそんな先輩方の送別会などの言葉について書きます。


「日本人でよかった」

この言葉だけだと勘違いされそうですが、これは日本のように宗教心の強くない国で育ってきたのでムスリムの考え方に偏見なく素直に聞き入れられることができた、という意味です。
この言葉を言っていた先輩は地方で活動していた方で、周りはムスリムばかりで彼女自身も毎日ヒジャーブ(スカーフ)をかぶって生活していました。

彼女はそこで毎日のようにムスリムの家族と過ごし、ムスリムの学校で働いて、多くのことを聞いて知って学んで・・・ムスリムの素晴らしさをたくさん知ることができたそうです。

そういうムスリムの良さを素直に聞き入れられたのは、自分に強い宗教心がなかったからではないかと彼女は言っていました。
それは一理あると思います。
最初から「あなたの宗教は違う」「間違っている」という気持ちでは理解するどころか話しをすることも難しいです。
違うからこそ話しを聞きたい。違う中に同じ価値観がある。
だからこそ楽しいんだ、と思います。
そう思えるのも、日本の「なんでもOK」な考え方のおかげかもしれません。

でも、彼女はたくさんの時間をムスリムと過ごしても、たくさんの話しをしても、ヒジャーブをかぶっていても、
「私はムスリムにはなれない」
と言っていました。

どんなに理解できたとしても捨てきれない日本人の部分があって、でもそれは悲観すべきことではなくて、だからこそ伝えられることがあるのではないか。と言っていました。


私は・・・ヨルダンに来てすぐの頃、ホームステイをした家族に
「アッラーが全てを作ったんだからあなたも改宗しなければならない」
と、改宗を勧められた時、私は押し付けられるのがもともと嫌いなので絶対に嫌だと思いました。
同時に、この家族とは埋まらない距離というか溝というかそう言った隔たりを感じました。
そしてその距離はムスリムにならない限り埋まらないんだ、と・・・。
でも果たしてムスリムになったらその溝は全て埋まるの?それだけでOKなの??という疑問もありました。
さらに、そんなことでしか築けない関係なら別にいいや、とも思いました。

でもその後、会話クラブや日常生活の中でムスリムと話していると、「宗教が違っても同じ人間」という考え方があるんだと教えられました。

これは学生に教えてもらったのですが、コーランにはこんな話しがあるそうです。

「船が沈んで、人が溺れました。
一人はムスリム。一人はムスリムじゃない人。

助かるのはどっちですか?




・・・答えは、およげる人。」



確かに(笑)。



そう。
ムスリムだろうがそうじゃなかろうが、およげる人が助かるんです。
だから泳ぎ方を学ばなければいけない。
よりよく生きる努力をしなければいけない。

これが本来のムスリムの考え方なら、どんな宗教でも受け入れてくれるのではないかと思いました。
というか、こういう視野の広い考え方がムスリムなんじゃないかなー・・・と私は思っています。


わたしは一方的に何かを押し付けるのが好きではありません。
一つの考えに縛られるのも好きではありません。
自分のペースでいろんなことを体験したり知っていく中で、自分のベストを選びたいです。

だからムスリムの良さも取り入れて、より良い人生を歩めるようにがんばります。




あれ?先輩の言葉、いろいろあったのに一人だけでこんなに長文。
わけて書こう。
つづく。
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Comments

No title

筆者さん、、ヨルダンへようこそ!
アラブ首長国連邦に住んでいるヨルダン人のシャダです。
確かに宗教を選ぶことは簡単ではありません。
でもお願いがあるんですが、ただイスラム教徒の家族で生まれたからイスラム教徒と呼ばれる悪い人もとてもたくさんいるので、それがイスラムとは思わないでください。
そして改宗のためじゃなくて、ただ楽しみのためにすこし読んでみたらどうですか^^
私の日本語はまだ下手なので、すみません。
ヨルダンで楽しんでください。

2012.12.24(Mon) 11:46       Shatha さん   #-  URL       

Re: No title

シャダさん
コメントありがとうございます。
ヨルダンで日本語教師をしているhirokoと申します。

この記事はムスリムを否定的に書いているわけではありません。
改宗を迫るムスリムもいますが、それは本来のムスリムの正しい姿ではないのだと私は思っています。
わたしはヨルダンに来てまだ6ヶ月ですが、いろんな人と話しをして、コルアーンを勉強しているムスリムとそうではないムスリムがいることはわかりました。
コルアーンを勉強しているムスリムは、ただ改宗を迫るのではなくて、ムスリムの考え方や生き方を教えてくれます。わたしはそういう話しを聞くのが好きです。
いまは周りのムスリムから話しを聞いているだけですが、そのうちコルアーンも読みたいです。

シャダさんもいろいろ教えてください。

2012.12.27(Thu) 11:55       hirokonihongo さん   #-  URL       

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