もし日本語教師がアラビア語を勉強したら
日本語教師とは語学のプロ(のはず)。そんなプロ(の駆け出し)が語学に挑戦したら、どうなる?をテーマに始めたブログも、アラビア語学習編、ヨルダン生活編を経て、日本生活復帰編に突入します!

教材作り〜シャドーイング〜

アラビア語学習1日目。

まずは教材作りから。
今回は「シャドーイング」と言われる勉強法のための教材。
シャドーイングとは、目標言語(この場合はアラビア語)が聞こえてきたら、後を追いかけるように口に出す、
という勉強法。
最近テレビや新聞で「スピードラーニング」という教材のCMを流しているが、まさにそれ。


さあ、ではさっそく、語学マニアK流のシャドーイング教材作りを紹介します。

★材料
・某出版社から出ているアラビア語教材(CD付き)
・iPhone
・MacbookのGarageBand(音声編集ソフト)。

★教材の作り方
①まずはアラビア語のCDをiTunesに読み込む。

②アラビア語教材の中で、会話部分の日本語をiPhoneで録音(もちろん、自分の声で)。

③GarageBandを使って、会話部分のアラビア語と該当する日本語を交互に並べて編集。


以上で、できあがり!

文字にするとあっという間だけど、作業はけっこう大変。
1つの会話は大体5〜6発話ぐらいで、2分ぐらいの会話だけど、最初に作った時は1つ1時間ぐらいかかった。


シャドーイングというと、ただ聞いて後を追いかけて言うだけ、、、というイメージだけど、
わたしの作ったシャドーイング教材はただ聞いて言うだけではない。


【日本語→間→アラビア語】

という順で音声が流れてくる。
これがポイント。


なぜか?

それは、まず日本語を聞いて、頭の中に意味やその言葉を発している状況をイメージする。
→アラビア語を聞く。
→頭の中に描いた状況とアラビア語が結びつく。

という効果を狙っているから。


これがけっこう大事なポイントなのである。

日本語を教えている時も、よく「場面」を意識して教えるのが大事だと言われているし、私もそう思う。
それは、言語を「使える」ようになるには、「場面」の理解が必要だからだ。

たとえば、「これはペンです」という言葉を教える場合、
これ+は+ペン+です。
と、パーツごとに教えて、「です」が「ですか?」になると疑問文。
「です」が「ではありません」になると、否定文。

といったルールを教えるのももちろん大事だが、「これはペンです」はどんな時に使うのか?
「これはペンです」を使う場面・・・うーん・・・?

でも、ペンじゃなければ実際の生活でも起こりうる場面が想像できます。

たとえば、レストランで。

客(留学生):(牛丼を指して)すみません、これは何ですか
店員:それは「牛丼」です
客(留学生):これは肉ですか
店員:はい、(これは)牛肉です
客(留学生):じゃ、これをください。
店員:かしこまりました。

以上。
「牛丼」「牛肉」などが未習(まだ勉強していない)だけど、まあそこらへんは大目に見てください。

つまり、「これはペンです」だけではなく、
「これは・・・肉ですか?」(この黒いのは何?多分肉だよね。でも一応聞いてみようかな)
といった気持ち、状況を理解した上で「これは〜です」「これは〜ですか」という文を勉強すると、
自分が現実でそういった状況になったときに使える。

というのが、「場面」を意識する、という考え方。



ちょっと長くなりますが、「場面教授法」についてもう少し。
言語学習については様々な研究があって教授法がある。
わたしは日本語教師の資格をとるために、サラっと勉強しただけなので深いことはわかりませんが、
そのサラっとの中に、「オーラルアプローチ」とか「場面教授法」と言われる教授法があった。
これは、応用言語学者のパーマーさん(fromイギリス)が提示した方法で、
言語教育はまず話し言葉から口頭で教えるべきである。そして文法知識は運用可能な場面と結びついて教えるべきである、という教授法。

つまり、話し言葉から勉強しましょう。
そして、勉強する時は、実際に使う状況を想定して勉強しましょう。

ということですよね。
というわけで、パーマーさんも推奨している場面教授法も取り入れて、このシャドーイングの教材を作りました。

以上、次は実践編です。

スポンサーサイト

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

trackbackURL:http://h1roko.blog.fc2.com/tb.php/2-5deb3036
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。