もし日本語教師がアラビア語を勉強したら
日本語教師とは語学のプロ(のはず)。そんなプロ(の駆け出し)が語学に挑戦したら、どうなる?をテーマに始めたブログも、アラビア語学習編、ヨルダン生活編を経て、日本生活復帰編に突入します!

羊ちゃんがマンサフになるまで①イードで羊ちゃんがドナドナ

ラマダンは日本でも認知されるようになってきましたが、「イード」に関してはまだまだ知らない人も多いのではないでしょうか。
(私は知りませんでした)

「イード」とはイスラム教の祝日で「イードアルフトゥール」と「イードアルアドハー」と2種類あります。

「イードアルフトゥール」は断食月のラマダン明けのお祝いとして3日間お休みします。このとき、新しい服を着たり親戚のお宅巡り等をする人もいるようですが、特別コレ!というモノはなくとにかくお休みです。

一方「イードアルアドハー」は、ラマダンの3ヶ月ほど後にある祝日で、この時期に「ハッジ」と言われるイスラム法で定められたメッカ巡礼が行われます。(違う時期にメッカに巡礼すると「ハッジ」ではなく、「オムラ」とか「ウムラ」と言います)
そして肝心なポイントはハッジに行く人も行かない人も「イードアルアドハー」の間(主に初日)に動物を犠牲にします。
この「犠牲」という単語は日本語で表しにくいです。「神に捧げる」「生け贄にする」などいろいろな言い方はありますが、簡単に言えば動物を一匹殺して肉を親戚や貧しい人に分配して食べることです。

犠牲になる(する?させられる?)動物の人気No.はもちろん、羊ちゃん♡

イード前には大量の羊ちゃんが運ばれる姿を町中で見かけます。脳内でドナドナが流れます。

お値段は一匹80~120JD(1万円前後)だそうです。若い方が高いし、イードの時期は高騰するそうです。

去年のイードもヨルダンにいたのですが、その時期は引きこもってどこにも行きませんでした。確か。
なので今年こそ生け贄さんを見なければ!と思い、南部の町・カラクへ行きました。
なぜカラクか?
それは、生け贄後に調理される料理で最もポピュラーなのが「マンサフ」という料理なのですが、その「マンサフ」が美味しいことで有名だから!!

というわけで、私の「生け贄を見て美味しいマンサフを食べる旅」がスタートしました。

今年のイード初日は10月15日(月曜日)。
前日からカラク入りした私は友人の同僚(ヨルダン人)のお宅にお邪魔することに成功しました。
さらにお宅へ伺う前に「羊の屠殺場(羊が売っていてそこでお肉になる場所)を見たい!」とリクエストして連れて行っていただきました。

イード初日の朝9時の屠殺場は大混雑!!


太陽の下、柵の中で群れる羊ちゃんたち。買う人は柵の中に入って自分の羊ちゃんを決めます。

そしてご指名が決まったらこの場で処理するか持ち帰りかを告げます。なんかファストフードですね。「こちらでお召し上がりですか?お持ち帰りですか?」
ちなみにお持ち帰りされる羊ちゃん。抵抗していますが車に乗せられています。


「こちらでお召し上がり(というか解体)の羊ちゃんたち」もいます。

室内では流れ作業で羊ちゃんたちが肉になっていきます。いや、「犠牲」になっていると言った方がいいのかな。
大量に寝かされる羊ちゃんたち。手慣れたおじちゃんたちに首を一差しされ、血抜きされます。
仕上がりを待っているお客のおじさんたちに「俺の羊はこれだ。いいだろう? 写真を撮っていけ!」と血まみれの羊ちゃんたちの写真を撮らされました。
みんな誇らしげ。

血を流す大量の羊ちゃん。大量の毛皮。吊るされる羊型のお肉たち。
室内なので暗いし羊臭いし床はちだらけだし ・・・そんな中でも小さい子供が平然とおやつを食べていたり女性も男性も平然とした顔で自分の羊(というか肉)を見ていたり・・・なんかハラハラしているのは私だけなんだろうな、と思いました。


ところで私は小さい時から「屠殺(とさつ)」に憧れていました。
それは小学生の時に読んだ物語に牛の屠殺を見に行く小学生の話があって、「殺された直後の牛の心臓が温かかった」という描写があり、本当に温かいかどうかを知りたかったからです。
生き物が食べ物になるまで、何が起こるのかを見たかったというのもあります。
長年の夢が叶いましたが、この屠殺場ではあまりに流れ作業だし人が多すぎてよくわかりませんでした。


というわけで、お次ぎはご家庭での犠牲祭の様子をお伝えします。
長くなるので続きはパート②にて!
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