もし日本語教師がアラビア語を勉強したら
日本語教師とは語学のプロ(のはず)。そんなプロ(の駆け出し)が語学に挑戦したら、どうなる?をテーマに始めたブログも、アラビア語学習編、ヨルダン生活編を経て、日本生活復帰編に突入します!

羊ちゃんがマンサフになるまで②羊を解体できないとヨルダンではパパになれません

*写真注意*
羊が解体される写真があるので苦手な方は見ないでください。



さて、羊の買い付けの様子を見た後に友人の友人のお宅へレッツゴー。

見ず知らずの外人がいきなり訪れても歓迎してくれるのがアラブというかイスラムというかとにかくヨルダンの良いところ。

イードは親戚の家を練り歩いて祝い合うので私たちがお邪魔している間に何人もの親戚が行き来していました。
子供たちはみんな新しい服や靴を履いていて、女の子はお化粧もしていました。かわいい。
お邪魔したお宅は12歳から29歳までの子供12人を持つ大家族。日本だったらテレビ番組が作れそうですがヨルダンの田舎では普通。

さて、そんなこんなで10時頃。

ついにパパが動く!

パパと兄弟の1人が作業着に着替えて庭へ。庭には羊ちゃんが5匹。パパは1匹の羊の角をつかんで外へ。
そして家の前の道路で羊ちゃんを寝かせました。
「え?ここで??」と思いましたが、とにかく一発目は路上のようです。

パパは念入りに研いだナイフを持ちつつ羊ちゃんの首を確認。
ビスミッラー アッラハマーン アッラヒーム
と唱えた後、首をぱっくり切ります。
ええもうぱっくり。
見事に赤い血が流れ出しました。
死後痙攣か羊ちゃんの足がバタバタしていますが、そこは助手(2番目の息子)が抑えます。
血がどくどく流れます。
やがて動かなくなる羊ちゃん。

パパが唱えたのはお祈りの言葉。
ごはんを食べる時や何かを始める前に唱える言葉で、直訳すると「慈悲深く慈愛あまねき神(アッラー)の御名に於いて」だそうです。


さて、血を流しきって首もサクっと切り離された羊ちゃんは家の中のお庭に運ばれます。

庭にはぶどうの木と羊ちゃんを吊るすための金具がすでに設置済み。
まずはひつじちゃんの足の皮に切り目を入れて、そこからホースを入れます。
え?何故ホース??
と思ったら、助手の息子が羊ちゃんの皮の内側に空気を入れ始めました。
膨らむ皮。ピンと張りつめる四肢。なんか生きてるみたい!(でもすでに首はない)
どうやら皮をはがしやすくするために空気を入れているようです。
パンパンにふくれた状態で逆さ吊りにされた羊ちゃんの皮はするするむけます。

なんだか服を脱いでいるようでした。

そしてあらわれた肉の部分。
もはやこの辺りから羊ちゃんなのか肉なのか・・・いやむしろ首がなくなった時点で肉??
まあとにかく境界線はあいまいです。

パパがナイフでまずお腹をさばきます。
ぱっくり割れたお腹からあふれる臓物たち。
胃袋、小腸大腸十二指腸、肝臓・・・などなど。
肝臓はピンクでとてもきれいでした。

「Non smorking」だね~と感心して肝臓に触らせてもらって、その柔らかさと温かさを感じました。

そして心臓にも触らせてもらいました!!
心臓、小さいです。
そしてまだ温かい。
でも動いてはいません(あたりまえ)。


内蔵系は取り出した後に水で洗います。これらはママのお仕事です。
いつのまにか皮がはがされた頭部もきれいに洗ってました。母、つよし。


さて、内蔵系がなくなった羊ちゃんは肉と骨だけの姿。ここまでくるとスーパーで並べられているパックの肉の方が近く感じます。

それまで細長いナイフで作業していたパパは肉切り包丁(幅が広い)に持ち替えて骨ごとガンガン切っていきました。
そしてその切った肉をまずはたらいに全て入れて総重量を計ります。
それから肉を小分けにして袋でつつみ、ご近所の親戚や貧しい人たちへと配りにいきました。
(これは3、4番目の弟担当)

さらっと書きましたがこの作業、1時間半ぐらいかかったと思います。

全作業が終わってパパは着替えるために庭を去りました。
ママは引き続き胃袋などを洗っています。
反対側の庭には羊小屋があって、今回はお肉にならなかった羊が4匹います。


その時点ではもうお腹いっぱい胸いっぱいで、とてもじゃないけどこのお肉を食べることなんてできない・・・。
と、思いました。その時は。

しかしまだまだイードは終わりません。
その後・・・は、パート③にて!
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