もし日本語教師がアラビア語を勉強したら
日本語教師とは語学のプロ(のはず)。そんなプロ(の駆け出し)が語学に挑戦したら、どうなる?をテーマに始めたブログも、アラビア語学習編、ヨルダン生活編を経て、日本生活復帰編に突入します!

ラマダン体験レポート②断食ではなく「サウム」

ラマダン月にする行為は「断食」というよりも、「サウム(アラビア語で断食)」という行為なんだ、と言った方が日本人(非ムスリム)にとってはわかりやすい思います。

日本語の「断食」は「食を断つ」という字のごとく、食べないことに重点が置かれているようですが、「サウム」は、控えるのは飲食だけではありません
ありとあらゆる欲望、、、つまりタバコやら何やらとにかく禁止です。

最近では日本でも「断食ダイエット」や「プチ断食」といった言葉が聞かれるようですが、この類いの断食とも「サウム」は違います。
「サウム」は一日中食べないのではなく、太陽の出ている間は控えるというのが原則です。
つまり、日が落ちたらご飯をモリモリ食べるし、何なら日が昇る前、夜中4時ぐらいにも人に寄っては食い貯め、飲み貯めします。
そもそも宗教的な理由でしている点が根本的に大きく異なりますね。

この「日が落ちる」「日が昇る」の時間も明確に決められています。
いずれもモスクから流れるアザーンというお知らせでわかります。
ムスリムは1日に5回礼拝します。この礼拝の時間をお知らせするのがアザーンです。
朝1番のアザーン「ファジュル」が鳴ってから、夕方(4番目)の「マグリブ」のアザーンが鳴るまでが「サウム」の時間となるわけです。
イスラム教の国に行くと、どこにいてもアザーンが聞こえます。
だから、夕方が近づくとみんな耳を澄まして、アザーンの音を待つのです。そして、アザーンの音(というか声)が聞こえたら、「ビスミッラー(始まりの言葉)」と言って水を飲んでご飯を食べます。

このアザーンは季節によって時間が変わります。
今年はファジュルが午前4時ぐらい、マグリブが夕方8時ぐらいなので、合計17時間ぐらいサウムをしています。
実際にサウムをしてみて、お腹がすくのは問題ないのですが、喉の乾きは深刻です。
というか、この状態で普通に仕事をしたりスポーツをしたりしたら・・・を予感させます。

実際問題、難民キャンプ内では暑さをしのげる場所がなく、おそらく死者が出ているのではないかという話しも聞きます。
イスラムの教えではサウムは全員がしなければならないのではなく、「健康上に問題のない人がすべし」という説明があるそうですが、やはりアッラー(イスラム教の神)との約束なので、多少の困難があっても果たさないと!という思いがあるせいか、みんながんばってやっています。

私は正直に言って、サウムを始めてからやたらイライラするようになってしまいました。
(タバコのせいではありません。普段から吸っていないので)
なので、自分の健康上の問題どころか、精神上落ち着くためにも飲食をしています。
だってサウムのせいでイライラして他人に優しくなれない自分が嫌だし、仕事が手につかないのも困ります。
非イスラム教徒の私がサウム体験して辛さをわかっただけでも多めに見てください、アッラー。という感じです。
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