もし日本語教師がアラビア語を勉強したら
日本語教師とは語学のプロ(のはず)。そんなプロ(の駆け出し)が語学に挑戦したら、どうなる?をテーマに始めたブログも、アラビア語学習編、ヨルダン生活編を経て、日本生活復帰編に突入します!

すごい学生 その2

「すごい学生」というと、良い学生、優秀な学生、というイメージがあるのに対して、私が書いたのはネガティブな意味での「すごい学生」だったので、今度は良い方向の「すごい学生」について。

すごい、というよりは、かわいらしいというか、和むといった意味での「すごい学生」です。

まずは夏学期に突然増えたマレーシア人たち。
彼らは最後の授業が終わると「写真を撮っても良いですか?」といって、私と一緒に写真を撮って嬉しそうに帰っていきました。

それだけでも「かわいいな~」と思いましたが、翌週のテストが終わったあとのこと。

全員テストが終わったのに教室の外にいるので、「どうしたんですか?」と声をかけたら「先生、ありがとうございます」と、大きな包み・・・。

なんだろう、と開けてみたら先週撮った写真が立派な写真立てに入っている!しかもメッセージ付き!!
そして、、、大きい&重い!!!!

「先生、気をつけて日本へ帰ってください」と英語で言われましたが、、、うん、ごめん、あと4ヶ月ぐらいはいるので帰らないんだけどね。と心の中でつぶやきました。
彼らがキラキラしているので、なんとなく否定の言葉は言えなかったので・・・。

そしてその重い&大きい写真立てをどうしたもんかなあ・・・。
とりあえずまだ大学のオフィスに飾ってあります。

夏学期は人数も多いし、ラマダンだし、暑いし、教室は狭いし、、、いろいろ大変でしたが、マレーシアの留学生に日々癒されて過ごせました。
いや、もちろんヨルダンの学生も頑張っている人もいたし、素直な人もいました。
でも、やや成績に固執しすぎなのがめんどう・・・いやいや、真面目でけっこうなことです。

さて、もう1人「すごい学生」。
日本語はまだ勉強し始めて数ヶ月のLさんという14歳の学生です。
14歳と言ったら、日本では反抗期まっしぐらだと思いますが、Lさんは体も小さくておとなしくて素直な学生です。授業中も積極的に手をあげて答えるし、会話練習も楽しそうに取り組んでいます。

(話は逸れますが、日本では手をあげて答える学生なんて、ほとんどいないと思いますが、ヨルダンでは大人も子供も盛大に応えてくれるので楽しいです)

私はLさんの外見と授業内の態度を見て、まだまだ子供だなと思っていました。

ある日、授業後にLさんがお迎えを待っていたので、少し話をしました。
なんのきっかけかは忘れましたが、宗教の話になり、私は嫌な予感がしました。
宗教の話は学生の性格によっては大いに疲れるので、なるべくしないようにしています。
でもまあ仕方ないな、と思って、日本は仏教が多いね。でも神道っていう日本オリジナルの宗教もあってどっちも信じているね。という話をしました。
ちらりとLさんを伺うと、特に反論する気配もなく、「そうですか~」と言っていました。
そういえば、Lさんはヒジャーブをしていなかったので、そうか、子供だからヒジャーブをしていないのか、と思ったのですが、そうではなく、彼女は自分の意志でヒジャーブをしていないんだと言いました。

確かにヒジャーブはするもしないも自由です。
Lさんは、「私はヒジャーブは〈pure〉のイメージがあるので、もっと大人になったらするかもしれません。でも、今は必要ないと思っています」と言いました。
うん、なるほど。自分の意見を持って自分の身だしなみを決めるのは素晴らしいことだと思いました。

でも、彼女の意見はそれだけではありませんでした。

ただヒジャーブをしているだけで、イスラムの教えを守っていると言う考えは上辺しか見ていない考え方なので好きじゃありません

と!!!

可憐な少女だと思っていたLさんから、まさかこんな台詞が出てくるとは!
ちなみにこの会話は99%英語ですので、上記の文章は私の意訳です。
Lさんは「Appearance」という言葉を使っていました。まさに「上辺」!!

彼女は上辺だけではなく神様を信じることが大切であり、本質を理解しなければいけないとも言っていました。




・・・14歳って、こんなにいろいろ考えていたかなあ・・・

ふと、自分の14歳の時を振り返りました。
いやはや、見た目で判断してはいけない。
年齢で判断してもいけない。
なかなかの「すごい学生」と出会えました。アルハムドリッラー。
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