もし日本語教師がアラビア語を勉強したら
日本語教師とは語学のプロ(のはず)。そんなプロ(の駆け出し)が語学に挑戦したら、どうなる?をテーマに始めたブログも、アラビア語学習編、ヨルダン生活編を経て、日本生活復帰編に突入します!

ヨルダンの観光地じゃないめぐり・ワヒダットキャンプ

ヨルダンの人口は約645.9万人(2013年度/外務省データ)ですが、7割はパレスチナ難民と言われています(外務省HPより)。
さらには今シリア難民が人口の1割を超えたという話も聞きますが、シリア難民とパレスチナ難民は同じ難民ですが大きく違います。

パレスチナ難民は1948年の中東戦争でパレスチナの地から追い出された70〜80万人のアラブ人のうち、ヨルダンに逃れて来た人たちが始まりでしたが、その後、何年にも渡ってパレスチナに帰ることは叶わず、帰るどころかどんどん地図はイスラエルに塗り替えられていき、今もなおヨルダンで生活している人たちがたくさんいます。

ヨルダン国内にはパレスチナ難民キャンプがたくさんありますが、「キャンプ」と言ってもテント暮らしではありません。すでに最初の難民が来てから60年以上の時間が経っており、今ではコンクリートの家が立ち、お店や学校、警察・・・などなど既にキャンプは町になっています。

パレスチナ人たちは難民キャンプの中で生活している人もいれば、キャンプの外に引っ越している人もいます。
パレスチナ人全てが難民ではなく、商売で成功しているお金持ちもいます。
私は学生の中にパレスチナ人が何人かいますが、みんな立派な家に住んでいるしお金に余裕があるし、そもそも大学に通っているので裕福な人がかなりいるのかと思っていました。

ですが、それは一部ということがわかりました。

先日、アンマン内で最も大きいパレスチナ難民キャンプ「ワヒダットキャンプ」に行ってきました。
ダウンタウンからバスで数分の場所にあります。
キャンプ内の学校で活動しているJちゃんにお願いして学校を見学させてもらいました。

ワヒダットキャンプは人と物がひしめき合っている印象でした。建物と建物の間が狭いというか、とにかく密集しています。ここのマーケットはガイドブックに載っているぐらい物が抱負で安いです。
そしてマーケットの先にJちゃんの学校があります。

まず、学校に入ってから子どもたちに囲まれました。子供は6歳から15歳まで。
「ホワッチャネーム?」
と英語で質問攻めにあいました。
そして英語で答えると「?」という顔をするので、結局アラビア語で答えるハメに。

子どもたちは英語の授業があるのですが、自分から発することはできても聞き取りはできないようです。
それでも果敢に話しかける姿はスバラシイと思います。

職員室は長机が3つとイスが適当に置いてある大部屋で、とくに先生個人の机があったり場所が決まっている訳ではありませんでした。
当たり前の話ですが、アラブ人ばっかり
飛び交うのはアラビア語だけです。

授業が始まる合図が非常ベルのような音と手動のベルでした。
授業が始まっても廊下を走る子どもたちがたくさんいました。遅刻して来た生徒や、自分の机がないので探し歩いている生徒もいました。
難民キャンプの学校は主に2シフト制をとっていて、1つの学校で7時〜12?時?ぐらいまでと、12時から4時?ぐらいまでのシフトに分かれています。
なので、午前中のクラスと午後のクラスでは先生も生徒も入れ替わり、その際に机が紛失することもあるそうです。(謎ですが)

私が見学したのは家庭科と美術の時間でしたが、とにかく先生が話すこと9割。
生徒たちが教科書を読んだり、考えて答えたり、ノートを取ったりする時間がほとんどありませんでした。
(科目によるのかもしれませんが)
ですが時々、「これわかる人?」「誰か読んで」と先生が聞いたら「はいはいはいはーい」と手を上げる子ばかりでした。中には立ち上がって「私、私!!!」と飛び跳ねる生徒もいました。

元気そうに見える生徒ですが、よく話を聞いてみると両親がいなかったり、服や教科書がぼろぼろだったり、ペンも1本だけだったり・・・という生徒もたくさんいました。
アンマンのキャンプでは食料や衣料の支給がなくなったそうなので、キャンプ内の裕福な人が貧しい人に服を配ったりもしているそうです。



初めてのキャンプ&小中学校見学は大いに疲れました。
私は普段からオフィスは独り占めだし、日本語や英語が通じる環境で生活しているので、アラブ人ばかりでアラビア語だけの生活はしたことがほぼありません。
さらには子供は容赦なく好奇心の眼差しを向けるし、眼差しだけではなく実際に私を取り囲んで質問攻めにしたり日本語書いて!とねだりまくります。

Jちゃんや他の先生たちは毎日が事件だなあとしみじみ思いました。

そして、ヨルダンにはいろんな顔があるんだなあと改めて思いました。

貧富の差は激しいです。
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