もし日本語教師がアラビア語を勉強したら
日本語教師とは語学のプロ(のはず)。そんなプロ(の駆け出し)が語学に挑戦したら、どうなる?をテーマに始めたブログも、アラビア語学習編、ヨルダン生活編、日本生活復帰編を経て、大学院編に突入します!

ヨルダンに行く前に考えていたこと その①

ヨルダンに行く前に受けた研修の報告書、というのが発掘されました。
自分が書いたものを数年後に見直すと、まるで他人が書いたもののように感じてしまいます。
さて、そんな渡ヨルダン前の自分は何を書いていたかというと、以下、こんなことを書いていました。


「私が派遣される予定のヨルダン大学では日本語学科はなく、外国語学部の学生の選択授業として日本語のコースが開設されている。また、日本語を学習したからといって、就職や進学に直接結びつく物ではないため、学習動機はほぼ趣味、娯楽である。
 また、近年、同じアジア言語の中でも中国や韓国の経済成長に後押しされた各言語の人気に押されて日本語コースを選択する学生が減少する傾向にある。
 そのため、わたしの派遣先での重要な任務は日本語の学習者を増やすことではないかと思っている。学習者を増やすために何をしたらいいのかを考え、研修の目標を以下に定めた。

◆ 楽しい授業作りのヒントをつかむ。
◆ 初級授業の基本を知る。

進学にも就職にもつながる可能性が低い言語を学びたいと思えるぐらいの楽しい授業ができるようになりたいが、すぐにできるようになれるとは到底思えないので、楽しい授業のヒントをできるだけ多く手に入れていきたい。
また、私は日本語学校で勤務していたものの、初級の授業はよくわからないまま教壇に立っていたので、この機会に基本から全て学び直したい。」


...おいおい、日本語学校で働いていたのに「初級の授業がよくわからない」ってどんな教師だよ!大丈夫なのか!!
と、ツッコミを入れたくなるんですが、大丈夫だったのでしょうか、当時の私。

そして、報告書は続く。

「研修を終えて、気がついたこと。
* 実習(ビジネスマン、社会人向けの)クラスと日本語学校のクラスはまったく違う。
* 今までカリキュラムを進めることが念頭にあって、授業の目標を立てていなかった。
* 今まで教科書「を」教えていたのではないだろうか。
→何の疑問も持たずに文型を教えていたので、文型の分析をしていなかった。
 カリキュラムを進めることを重視しすぎたので、例文や文型も教科書にあるものをそのまま使って導入していることも多数あった。本当にこの文型は必要なのか、どんな時に使用するのか、そんな状況で発せられる言葉なのか・・・という分析ができていなかった。」


...そうそう、文型の分析は今でもできていないね。甘いね!
と思うことが多々あります。教科書に乗っているものを教えるのではなく、どんな状況で使うのか、という認識も必要なんですよね。
そして目標がなく教えていた、というのは本当にその通りで、今ではインストラクショナルデザインなんて言葉も日本語教育関係の学会や勉強会でも聞かれるし自分も本を読んだりして少しは勉強したのですが、当時は教科書を教えるだけで精一杯だったのを覚えています。


さあ、今の自分は少しは成長したのでしょうか?
そんなことを考えながら昔の自分の書いたものを振り返るのも面白いな〜と思いました。

ちなみにこれ、もう少し続きますが、長いのでまたの機会に...。

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