もし日本語教師がアラビア語を勉強したら
日本語教師とは語学のプロ(のはず)。そんなプロ(の駆け出し)が語学に挑戦したら、どうなる?をテーマに始めたブログも、アラビア語学習編、ヨルダン生活編を経て、日本生活復帰編に突入します!

そうだ、大学院へ行こう〜説明会に行ってみた〜

「大学院に行くことになったんです(アルハムドリッラー)」
とご報告をすると、「えー、すごいね。前から準備してたの?」と聞かれることが多いのですが、あいにくそうでもありません。かなり行き当たりばったりです。

そもそも前回のブログにも書いたように今後の働き方や教師の存在について考えるようになり、「今後の教師のあり方や学習者たちのことをもっと知りたいなー」と思うようになりました。

とはいえ、具体的に考えていたわけではありません。

嘉悦大学で「ソーシャルネットワーキングアプローチ(以下、SNA)と日本語教育」というタイトルの研究会が開かれました。
そこでカリフォルニア大学の當作靖彦先生のセミナーがある、という情報を得たのでぶらりと行ってみました。
SNAは語学教育のこれからにつながると思っていました。
「語学は人と繋がることに意味がある」というメッセージがあり、「NIPPON3.0の処方箋」を読んでワクワクしたので是非直接お聞きしたい!と行ってみました。

そこでもちろん、お話も楽しかったのですが、貴重な出会いがありました。
私の友人Aちゃんは、もう1年以上前から大学院に行こうと決めていて、この日も参加していた友人たちに大学院の情報を聞いていました。私もなんとなーく一緒に聞いていたのですが、その中でAちゃんの先輩Tさんという人が大学院1年目だそうで色々お話を聞かせてくれました。
Tさん曰く、Tさんの大学院は人間関係が良く、いろんなゼミにも行けるし先輩が優しく教えてくれる、と言っていました。
私は研究といえば避けて通れない「統計学」なるものに恐怖を覚えていたのですが、「それも先輩たちが教えてくれるよ」とTさんは言っていました。

さらに、「近いうちに説明会があるから来てみなよ」と誘われて、Aちゃんと一緒に説明会に行くことにしました。


この時点で、私はAちゃんについて行くぞ。ぐらいの気持ちでした。
大学院には興味ありましたが、お金もかかるし、家族のこともあるし、仕事もあるし、、、

でも、説明会に行ってみて、教授と直接お話して、「面白いな!!!!」「大学院に行きたいな!!!!!」と思うようになりました。
何が面白かったのか、うまく言えません。
教授の雰囲気、応対が私にとってすごくいい感じでした。


あ、そう言えばその素敵な教授にインタビューさせていただきました。
詳しくはこちらをどうぞ。
「センパイ! 大学院って何をすればいいんですか!? Vol.2 大学教授のセンパイ《前編》」

そうだ、大学院へ行こう〜きっかけ〜

2017年の4月から大学院へ入学できることになりました(アルハムドリッラー)。

日本語教師の世界では「もうこれからの日本語教師は大学院に行くのは当たり前で修士出たぐらいじゃ仕事ないっしょ、博士号取らなきゃダメっしょ」という人がいたり、「これからは学位じゃなくて経験がものをいうんだから大学院なんて行っても無駄っしょ」という人がいたり、まあとにかくいろいろです。

ですが、海外で2、3年仕事をした後も日本語教師を続ける方で大学院に行かれる方は結構いると思います(体感)。

私も最初はヨルダンの帰国後は大学院か、その他の仕事や起業...と悩みました。
でも大学院で何を学びたいかわからず、大学院は学ぶところではなく研究するところだと先輩に言われて、研究したいテーマがないのに入ってもしょうがない、ていうか研究計画書(大学院入試の際に提出する書類、修士論文で扱うテーマについて熱く語るという内容)書けない...と思ったので、まずは働くことにしました。

それでアレヤコレヤしているうちに1年が過ぎ...
いろんな仕事をさせていただいて、日本にいる学生たちとも交流できるようになり、楽しいと思えるようになってきました(もちろん大変なこともありますが)。

日本での仕事も楽しい。
日本での生活も楽しい。
それはとてもありがたいのですが、さて将来どうしよう?と思った時にこのままの状態でずっと働き続けられないなと思いました。
日本語学校の非常勤講師の収入だけでは将来が不安ですし、その他の仕事も安定しているとは言えない上に時給で働き続けることにちょっと疲れてきました。
起業しようとも思いましたが、お客さんの確保や事業展開などよくわかりません。

そして何より、「日本語教師」という仕事は今後も存在し続けるのか?と疑問を抱くようになりました。
もちろん、教師は必要だと思います。ただ、日本語を教えるだけの仕事はもうなくなるんじゃないかと思うようになりました。
そうなると、今後生きていくためにはどんなスキルが必要なのか?
どんな教師が必要なのか?
ていうか語学を学ぶ意味ってそもそもなんなのか?
などなど、考えるようになり...そこで、「そうだ、大学院へ行こう」に繋がっていきました。

と、一応理由があるような感じではありますが、実際具体的な展開になったのはまた別のお話です。

「日本語教育のPodcast」を始めました。

4月から大学院に通うことになりました(アルハムドリッラー)!
何をどうして行ったらいいのかわからず不安になったので、大学院を卒業した先輩方にインタビューをしよう。
でも私だけ聞くのは申し訳ないので、その内容をPodcastで配信してしまおう。


ということで、Podcastを作っちゃいました。そしてそれがウェブマガジンに連載することになりました。
センパイ!大学院って何すればいいんですか!?



1回目は以前、「カケポんかけだし」という番組でもインタビューを受けてくださった村上吉文さんです。
詳しくは上記のHPでご確認ください!

今後タイトルが変わったり、別チャンネルで発信するかもしれませんが、とりあえずお聞きください〜〜〜。

日本語学習者から聞いた話 「もっと話したい」

日本語教師の中で、「プライベートと仕事は絶対分けたい。学生とは学校以外で会いたくない」という意見の方もたくさんいると思います。
私も日本語教師になった時はそうでしたが、今ではあまり気にしていません。
SNSを利用していることもあり、学校以外で学習者と繋がるのはよくあることだし、学習者の話を学校以外のところで聞くのも結構好きです。どんなことに興味があるのか、どんな勉強をしているのか、どんな風に日本語を使っているのか...などなど。日本語以外の話ももちろん楽しいです。

今日は学習者から聞いた話で自分も忘れないようにしなきゃな〜と思ったことを書きます。

その学習者は留学生で、日本語を毎日4時間勉強しています。
留学生といっても年齢はかなり大人で、今まで仕事もやってきたしそれなりの大人です。私よりも年上です。
レベルは初級が終わって中級に入ったあたりです。
以下、悩める学習者の本人談まとめ。

「日本語の初級では毎日新しい文法、新しい語彙を学び、どんどんできることが増えていって自分の能力が上がっていくのを感じられたし刺激的でモチベーションも高かった。

でも、中級に入ってから急に成長が止まってしまった。

難しい表現や長文を読む練習、そして作文、、、スピーチ、、、プレゼンテーション、、、

机や本に向き合う時間が長くて刺激がなくなってしまった。日本語で話す時間が減ってしまった。
自分の能力が後退しているように感じる。
このままだと「本当の」日本語能力がなくなってしまうようで怖い...。」


まとめるとこんな感じでした。

これは中級ショック、とでもいうのでしょうか。
確かに初級は毎日が新鮮、毎日が成長!というのは当たり前だと思います。
だってその前がゼロに近いから!!

逆に自分で勉強している人は初級が退屈...という人もいます。

この学習者の場合は会話から学ぶタイプというか、会話を通して使いながら覚えていく学習スタイルなので中級以降の読解や作文に自分の成長が感じられないのだと思います。
プレゼンテーションは自分で興味のある内容について発表するので語彙も多くなるし、今まで勉強したことを使ってアウトプットする機会なのでこの人にも合っているのでは?と思いますが、もう心がクローズなのか効果が感じられないようです。。。

同じ授業で成長を感じる人もいます。

ただ、学習者に「退屈」と思われないためにはどんな授業をしたらいいのか、何が必要なのかを考えるいい機会になったのでメモしました。

この学習者はもっと会話がしたい、と言っていました。
会話とは何か?
あくまで「この話をしていた学習者曰く」ですが、「自分の言いたいことを言いたい」「使い古されたトピックではなく、今現在使えるトピックで話したい(例:アメリカの新大統領、移民、、、など)」「ディベートのように話すスキルを磨きたい」などなど。

政治的なネタ、好きな人いるよなあ。。。
確かに、「子供の時の思い出」とかよりも大人だったら政治や経済を話したいよね、と思いました。

この学習者が言う「本当の」日本語能力、と言うものが本当に正しいかどうかはともかくとして、学習者のニーズがあるなら話す時間を増やせるように努力しようと改めて思いました。




オンラインセミナー「チェコとインドネシア間のスカイプ会話プロジェクト」メモ

論文ではないのですが、国際交流基金のブダペストセンターのオンライン日本語教師セミナーを拝見したのでそのメモです。

「チェコとインドネシア間のスカイプ会話プロジェクト(仮)」JFBPオンライン日本語教師セミナー

発表者はチェコのマサリク大学日本研究科のJura Matela先生。
チェコの有志の日本語学習者とインドネシアの日本語学習者とでスカイプを使ってインタビューをし合うプロジェクトをしたそうです。
そのことについて発表していました。

まず、なぜチェコとインドネシアが繋がったのか?というと、Jura先生が留学中にインドネシアの先生と知り合ったので今回のプロジェクトをすることになったそうです。

このプロジェクトは、スカイプで相手の情報(学習動機や学生生活について)をもらって、その結果をプレゼンテーションにして発表する、という内容だったそうです。

インプットだけでなく、アウトプットもしなければいけないんですね。

このプロジェクトの結果、私は「学習者同士の繋がりや、互いの国の印象はどうなったのかな〜」と思い、質問してみましたが、あいにくパイロットプロジェクトだったせいか、あまりこの点についてはフォーカスしていなかったようです。
この会話の目的は「日本語をコミュニケーションのツールとして使う」ことだったので、互いの国についての印象が変わったり個人的な関係ができたりなどはなかったようです。。。(個人的には残念ですが...)

やはり、チェコとインドネシアの日本語学習者、ということで、互いの国より日本の方に興味があったようです。

また、文化的な違いというか、チェコ側の学生はスカイプをする際に一人で対応していたのに対し、インドネシアでは複数の人が集まって会話を見学したりしていたそうです。
(チェコ側はやりにくかったようですね....)

今回は1回だけのセッションで目的が「コミュニケーションの道具としての日本語」だったので、互いの交流にはあまりフォーカスしていなかったことがわかります。
外国人とのコミュニケーションの道具として日本語を使ってみて、チェコ側の学生たちはちょっと物足りなかったという感想が多かったそうですが、それはレベル差があったからだとJura先生は言っていました。
やはり同じぐらいのレベル、もしくは自分よりも少し高いレベルの人と話をしたいものなんですね。

とりとめのないメモですが、以上です。
詳しくご覧になりたい方は上のリンクから録画ページに飛べますので是非、ご覧ください!

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